新・視力矯正日記32 『NVCにおけるニーズと真のニーズ』

今日は、

ニーズについて、

大切なことを書きたいと思います。

 

以前、

NVC NVCNonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)というコミュニケーションの講座に参加した際に、

ニーズについてお聞きした時のこと(NVCについてはNVCジャパンのホームページhttp://nvc-japan.net/nvc/を参考にして頂けましたら幸いです)。

 

NVCでは、

お互いのニーズを聴くことを大切にしているのですが、

そのお互いのニーズを聴き合うことについて

疑問に思っていることがあり、

その点について講師の方にお聞きしました。

 

NVCでは、

「手段では対立が起きるが、

ニーズでは対立は起きない、」

という発想があって、

それについての質問なのですが、

それは、

ニーズを満たすためなら、

手段=解決策は変えられる、もっと良い方法を見つけられるということだと思うのですが、

僕は視力矯正の不具合を改善するために専門家と主にゆっくりと丁寧な対話を通じて、

視力矯正の不具合を改善していくための活動や研究をしたいと思っていて、

それがニーズで、

もしかしたら心の奥底には、

視力矯正の不具合を改善したい、

というニーズがあるかもしれないのですが、

それを人に話すと他に解決策があるのではないかと他の方法を提案されてしまうのですが、

そのように手段=解決策で対立が生じてしまう場合、

NVCでは僕の本当のニーズは

視力矯正の不具合を改善するために専門家と主にゆっくりと丁寧な対話を通じて、

視力矯正の不具合を改善していくための活動や研究をしたい、というものではない、

ということになっていくのですか?」

 

というようなことを聴きました。

 

それに対して講師のTさんは、

「井口さんは、視力矯正の不具合の改善自体も望んでいるが、それはニーズの1つであって、視力矯正の専門家の方々と対話を重ねるというプロセス自体にも意味を感じているし、大切に感じている、ということで合っていますか?」(講師の言葉を僕が大切だと思う部分だけ抜粋し、要約しています)

 

と、いうような言葉を伝え返しして頂きました。

 

それに対して僕は、

 

「まさに、おっしゃる通りです」

 

と言い、

 

「その言い方だと納得できるのですが、

NVCを学んでいる方をはじめ多くの方は僕の言葉の奥にあるニーズを捉えようとして、

僕のニーズを視力矯正の不具合を改善することを目標としていると捉えて、

手段=解決策は別の方法を提案する場合があるんです」

 

と答えました(その後に視力矯正の不具合以外の別の話をしたのですが、ここでは省略します)。

 

つまり、

僕の話を聴いた人は、

僕のニーズである、

「視力矯正の不具合を改善するために専門家と主にゆっくりと丁寧な対話を通じて、

視力矯正の不具合を改善していくための活動や研究をしたい」

という想いに共感せず、

ニーズとは捉えず、

他の自分が共感出来そうな解決策を提案しようとします。

 

具体的には、

僕の視力矯正の不具合を改善したいという想いに対して、

脳や心や神経の問題の可能性を考えた上で、

眼科以外の科の受診や、

代替医療など、

他の健康法を勧められたりします。

 

このような場面は、

医療や福祉の現場では、

よくあるのかもしれません。

 

困難を抱えた人のニーズがどれくらい尊重されるべきなのかは分かりませんが、

実際には、

人々の共感が得られづらかったり、

今の世の中では受け入れられづらいニーズは、

実現のためのサポートが受けづらい現実がありそうです。

 

ニーズを聴く、

という課題については、

もっと色んな人々と話し合う必要を感じています。

 

皆さんは自分のニーズを言葉にできますか?

そして、

言葉にした自分のニーズを、

相手に聴いてもらえていると感じていますか?

 

今回は以上です。

最後までお読み下さり、

ありがとうございました。