新・視力矯正日記18 『ペタゴーについて』

本日、Facebookでたまたま見つけた、

『~デンマークに存在する対人専門職「ペタゴー」シリーズ~考えの根幹「民主主義教育」に迫る!~』という講座に、

急遽参加しました。

 

参加方法はズームによるオンライン会議です。

 

参加した理由は、

以前からデンマークの対話型教育に関心があり、オープンダイアローグ発祥の地であるフィンランドと同じように北欧の国ということで、恐らく北欧諸国では対話というものが人々の間に根づいているのだろうなと思い、

その辺りのことについて知りたいと思ったからです。

 

講座の形式としては、

主に講師の方が講義を行い、

残りの時間でチャット欄に書かれた参加者の質問に答えていく、

というものでした。

 

チャット欄に書いた僕の質問が読まれた時点で1度マイクのミュートを外し、

チャット欄で書いた質問を口頭で話して良いか尋ねましたが、

それに対しては、

「今日は全ての人の質問を口頭で聴いて答えていたら時間が足りなくなってしまうため、

今回はチャット欄を読み上げるという形でお願いします」

、ということでした。

 

今思えば、

時間の関係上仕方がないとはいえ、

この講座自体は「対話型」ではないのだなと思いました。

 

そう考えると、

少し残念な気持ちがしました。

 

講座の最初は対人支援専門職であるペタゴーについての説明が行われました。

ペタゴーは、

「一人一人の個性を見抜いて、一人一人に合った支援を行う」「人と向き合うプロ」

と、ペタゴーという仕事の特徴を語って下さり、

それらの表現が力強く印象的でした。

 

ペタゴーの仕事の意義は、

11人の自律心を育むことで、

仕事内容としては、

支援対象となる当事者が抱える課題を、

専門家同士と連携して解決していく、

というものでした。

 

仕事内容を聴いて、

日本で言えば社会福祉士ソーシャルワーカー)のようなものかと思ったのですが、

参加者の方からのそのような指摘に対して、

講師の方はソーシャルワーカーとは少し違うとおっしゃっていました。

 

日本ではペタゴーに該当する仕事や概念がないらしく、

説明するのがいつも大変みたいです。

 

そんな中、

僕は以下の内容の自己紹介と質問を投稿しました。

 

「東京都在住の井口と申します。

視力矯正の不具合を抱えていて悩んでいます。

その視力矯正の不具合を改善するために、

専門家の方々と主にゆっくりと丁寧な対話を通じて不具合を改善していきたいと思い、

具体的な形として、

フィンランドの精神医療で取り入れられているオープンダイアローグ のような対話の形に興味を持っています。

オープンダイアローグはフィンランドの話ですが、以前からデンマーク の対話型の教育にも関心があり、

北欧諸国に根づいていると思われる対話的な風土について知りたいと思い、

本日参加しました。

よろしくお願いいたします。」(=自己紹介)

 

【質問】

東京都在住の井口と申します。

視力矯正の不具合を抱えていて悩んでいます。

その視力矯正の不具合を改善するために、

専門家の方々と主にゆっくりと丁寧な対話を通じて不具合を改善していきたいと思い、

具体的な形として、

フィンランドの精神医療で取り入れられているオープンダイアローグ のような対話の形に興味を持っています。

 

今日ペタゴーのお話を聴いて、

当事者が抱える課題を専門家同士が連携して解決していくという意味で、

視力矯正の不具合を解決していく上でも、

ペタゴーという職業やシステムは良いなと思ったのですが、

どのように思われますでしょうか?

(=質問)

 

それに対して講師の方は、

良いと思います、

と賛成してくださり、

特に「連携」よりも、

同じ目的・同じ責任を持つ、

という意味を含む「連帯」

が大切だとおっしゃっていたのが本当に印象に残りました。

 

僕はチャット欄に、

「同じ目的、同じ責任を持つ「連帯」という発想が大切だというお話、

とても参考になり、同時に羨ましく思いました。

日本にはその辺りの意識が足りないのかもしれないですね。。」

という投稿をしたのですが、

正に、

日本にはこの「連帯」という意識が足りないのではないかと思い、

感動的ですらありました。

 

ただ、日本は時間に厳しかったりして、

その分、責任を取るということ自体の負担が大きいなどの社会的な環境もあるので、

一概に意識の問題にはできないとも講師の方は補足されていました。

 

いずれにしても、

このペタゴーという仕事や概念は本当に良いなと思いました。

 

ぜひ日本にも導入して欲しいと思いましたが、基本的に個人の自律心を育むペタゴーという仕事や概念は、

自律よりも依存的な関係が良いとされる傾向にある日本では、なかなか受け入れられるのが難しいだろうと講師の方はおっしゃっていました。

 

その話を聴いて僕は、

 

『本日はとても勉強になりました。

ペタゴー的な考えがどうして日本で受け入れられないのか、

今後はその辺りの理由についても学ぶ機会がありましたら幸いです。』

 

とチャット欄に書き込みました。

 

今後もデンマークの民主主義についての講座を開いていくそうで、

次回は正にこの辺りの事情について触れるそうなので、

次回以降も楽しみにしています。

 

皆さんはペタゴーという仕事について、

どう思われますか?

 

【追記】

僕はペタゴーという仕事や概念、

専門家同士が連携して問題解決していく、

という部分について関心があったので、

民主主義との関係性については、

きちんと聴ききれていませんでした。

 

そのため、

この記事ではペタゴーという仕事や概念について充分に説明しているとはいえず、

分かりづらいかもしれないのですが、

講師の方は民主主義との関係性についても力を入れて丁寧に説明して下さいました。

 

その点は申し訳ないのですが、

ご了承頂けましたら幸いです。

 

今回は以上です。

 

最後までお読み下さり、

ありがとうございました。