「令和3年5月16日(日)にオンラインで開催された、「投票率85%デンマークと日本の教育の違いとは?」の動画を視聴した感想について書きたいと思います。
今回の講演は、
日本とデンマークの教育の違いについて、
デンマークは個性を尊重し、
完全な個人主義の国だと強調するところから始まりました。
まず、何より大きく違うこととして、
教育の到着点が違う、
日本は認知能力を重視し、
デンマークは非認知能力を重視する。
日本は数値化した目標や学力を求め、
デンマークは非認知能力、社会で生きていくために必要な力を養う。
日本ではテストの点数を取るための横並びの授業が行われ、
デンマークは、遊びながら、学びたいと思う仕掛けをつくる。
デンマークでは、
学びの黄金サイクルを大切にしている。
自発的な好奇心が尊重され、
→体験→経験→学び→能力と進んでいく。
そして、非認知的能力=社会で必要な能力に軸足を置いている。
投票率が低い理由については、
日本では子どもを手助けすることが多く、
それが子どもの自立を妨げる。
それが低い投票率に繋がるのではないか。
ある具体例を取り上げて、
ペタゴー(保育スタッフ)はどうするか?
具体例
《遊びの時間が終わってもおもちゃを離さない。》
→日本ならルールで決まっているから、
遊びの時間以外におもちゃは触ってはダメ、と言う。
→デンマーク では、
「ルールを決めるときに言えば良かったのに」
「もう1回みんなで話そうか」と、
対話を促し、
決して全否定しない。
→遊びのルールについて対話の場を作る。
→「実は私も遊びたかった」という意見が聞き出せるかもしれない。
そのような経験から、
→自分の意見が少数であっても影響を与えることができる。
→無力感を植え付けさせない。
日本には無力感が存在し、
それが低い投票率につながるのではないか。
デンマークでは社会に影響を与えるという成功体験を通じて自己肯定感を養い、
それが高い投票率につながるのではないか。
以上、
高い投票率と教育が関係しそうな部分に焦点を当てて、まとめました。
投票率が高いことが良いことなのかは置いておくとして、
デンマークでは、
対話を尊重し、人々の中に対話というものが根づいていることが羨ましいなと感じました。
また、
対話を尊重していることが、
自己肯定感を育み、
高い投票率につながっているという話は、
とても興味深いと感じました。
ただ、決して選挙の投票率が高いことが、
良いことだとは思いませんが...
対話を重視しているデンマークのような教育を受けていたら、
自分の人生も社会環境も、
だいぶ違っていたと思います。
そして、これから対話のある社会に変われば、
今、目の前に広がる現実は、
きっと今とはだいぶ違ったものに変わっていくだろうと思います。
皆さんは、
対話のある社会が実現したら、
今、目の前に広がる現実は、
どんな風に変わっていくと思いますか?
僕個人としては、
対話というものの形骸化も気になっています。
今回は以上です。
最後までお読み下さり、
ありがとうございました。