新・視力矯正日記27 『オープンダイアローグ・オンライン勉強会第3回の感想』

先日の525()19:3021:30

『オープンダイアローグについて学ぶ〜受けたいときに受けられる場をつくろう〜』の第3回の勉強会に参加しました。

 

サブタイトルは、

NVC〜非暴力コミュニケーションを日常に活かす」

で、

講師の方は、

NVCのつどいを主宰されている、

有吉正樹さんです。

 

有吉さんは、

この連続講座の中で、

唯一面識のない講師の方です。

 

NVCについては、

これまでに何度かワークショップに参加したことがあり、

ニーズカードというものを使いながら、

お互いのニーズについて探っていくコミュニケーションのあり方が印象的でした。

 

ニーズ、については、

僕が今、

対話という営みの中で、

最も大切にしているモノの1つです。

 

その理由は、

僕が今求めているのは、

ある個人が抱えている問題を、

対話によって解決するという「問題解決」であり、

「問題解決」のためには、

問題を抱えている当事者が、

どうしていきたいか=ニーズ

を知る必要があるからです。

 

そのため、

ニーズを知るという点に着目して、

講座に参加していました。

 

この日のタイトルは、

「口喧嘩をつながりに変える会話術」ということで、NVCの入口を扱うということでした。

 

講義は、

カップルの口喧嘩を題材に

 

進められていき、

男性の方がパートナーに映画を観に行こうと誘っている場面で、

断られているversionと、

誘いが受け入れられているversionが紹介されました。

 

そして、

誘いが受け入れられている会話は、

お互いの願い=ニーズを満たす方法を共に創造する形になっている、

と説明されていました。

 

僕はそのカップルの会話と、

有吉さんの説明を受けて疑問が湧き、

次のような質問をしました。

 

「例えばNVCのような対話の手法を学んでいる人と、そのような対話の手法を全く学んでいない人同士では、お互いのニーズを満たし合うようなコミュニケーションは成立するのでしょうか?」

 

それに対して有吉さんは、

それに関しては講座の後の方で、

「銃弾を花束に変える方法」という形でお伝えするので、

そのお話が参考になるのではないかとおっしゃいました。

 

次に、

自分の願いを知るワークを行いました。

 

1つ目は、

エクササイズ1として、

「だれかとのやりとりでイライラしたことを思い出」

すことから、自分のニーズを知るワーク。

 

その後、

私たちの世界で行われるとされる懲罰的世界観と、

NVCの基本の型である修復的世界観の説明、

 

エクササイズ2として、

お互いにお互いのニーズを知り合うワーク。

 

そして、

「銃弾を花束に変える方法」の説明。

つまり、

相手の暴力的な言葉=銃弾、

に対してニーズを推測し、

それを言葉にして投げかける=バラの花束に変える方法について説明がされました。

 

この点に関しては、

理屈は分かっても、

ニーズを推測することと、

銃弾をバラの花束に変えて相手に投げかける習慣がないと、

その状況に遭遇した時は銃弾に屈してしまい、丁寧な対話を諦めてしまう可能性もあるなと思いました。

 

また、

最近、

よく利用しているネットカフェから出入り禁止を受ける、

という出来事があり、

一方的に銃弾を打ち込まれたまま、

対話を拒絶されてしまっている状況に遭遇しました。

 

そのような対話を拒絶されている状況においては、

どのようにコミュニケーションが行える可能性があるのか、

追究してみたい気がしました。

 

次に、

エクササイズ3として、

漫画『鬼滅の刃』の最後のボスキャラである、

鬼舞辻󠄀無惨のニーズを知るワーク。

 

「黙れ 何も違わない 私は何も間違えない 全ての決定権は私に有り 私の言うことは絶対である お前に拒否する権利はない 私が正しいと言った事が正しいのだ 」(講義のスライドからの転載した鬼舞辻󠄀さんの台詞)。

 

NVCには、

「暴力とは本当の願い(=ニーズ)の悲劇的な表現である。」

という考え方があるそうなのですが、

鬼舞辻さんのニーズは何か、

考えてみると、

超暴力的で恐ろしさを感じてしまう鬼舞辻󠄀さんの言動にも、

自分の中にもあるニーズと同じようなものから生じているのかもしれないなと、

思うことができました。

 

今回の講座を通じて、

お互いのニーズを尊重し、

知ろうとするNVCのコミュニケーションの方法や世界観は、

お互いの気持ちを理解し合うために、

とても有効な対話の手法であり、

姿勢だと感じました。

 

手段では対立が起きるが、

ニーズでは対立は起きない、

と、NVCの世界観では考えられているように、

今、

目の前の問題を乗り越えていくため、

人々と協力していく中で、

お互いのニーズを尊重し合いながら、

お互いのニーズを満たし合う、

素晴らしい解決策を考えていきたいと思います。

 

皆さんの本当のニーズは何ですか?

 

今回は以上です。

 

最後までお読み下さり、

ありがとうございました。